なぜ冨澤ファームにはたくさんの人が訪れるのか
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「援農」という言葉を知っていますか。
漢字から少し想像がつくかもしれませんが、農家さんの作業を手伝う活動のことです。
冨澤ファームではこの「援農」を積極的に受け入れており、学生さんや社会人の援農コミュニティの方、
あるいは子ども連れのご家族、飲食店経営者など、幅広い方々が農園に訪れています。
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(援農で畑のお手伝いをしている様子)
(畑仕事をした後のみんなで食べるご飯は、最高においしく自然と笑顔に)
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そもそも冨澤ファームってどんな農園?
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東京都三鷹市で明治時代から続く「冨澤ファーム」。
現副代表の冨澤剛が4代目になります。
4代目が育った頃は、東京23区と多摩地区のほぼ全域で農地を市街化する方針が取られ、周りの農家もどんどん農地を宅地に転用、東京から農地がなくなることが懸念されていました。
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でも、先祖代々受け継がれてきたこの土地を守りたい。そのためには、地域の人に理解され受け入れてもらうことが大切だと、ご両親の世代から庭先直売所を始めるなど、近所の方々との交流を大事にしていました。
ㅤ(庭先に設置した、コインロッカー式野菜自動販売機)
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畑の喜びも分かち合いたい
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すっかり周りの農地は減った中、農園の新たな可能性を見出すべく4代目は様々な学びや交流に励んでいました。援農を受け入れるきっかけになったのは、その中で受講した江戸東京野菜コンシェルジュの講座でした。そこで、実際に畑に見学に来たいという人と出会ったり、意外と農業に興味を持ってくれる人が多いことを知りました。野菜を出荷するようになった小中学校の栄養士さんも、畑を見学にきたときにとても喜んでくれて、畑はこんなにも人を喜ばせることができるのだと気がついたんです。農園をオープンにすることで地域の人を喜ばせたい。冨澤ファームを地域の人に身近に感じてもらいたい。そんな想いから積極的に援農を受け入れるようになりました。
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受け入れの練習をしたからこそ、どなたでも安心して来てください!
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畑に初めて行くいう方には、本当に自分が行って役にたてるのか不安に感じる方もいるかもしれません。安心してください。4代目は畑をオープンにするにあたって自らも訓練したのだと言います。「初めての方、また複数の方を受け入れるためには自分が適切な役割をお渡ししたり、分かりやすい指示ができる必要があります。だから自信をもって人をお迎えできるように練習しました。今はたくさんの方を受け入れてきて自信もあるので、安心していらしてもらえたらと思います。」実際に畑での作業は人手が必要なので援農に来てくれるのはとても助かります。そしてそれ以上に、冨澤ファームを訪れた人たちが新しい学びに触れたり、繋がりが生まれたりしやすい場です。冨澤ファームに関わる人たちが、新しい繋がりや学び合いを通してみんな豊かになってほしい、そんな思いを持って活動をしています。
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「地域を笑顔に」「冨澤ファームに関わる人を豊かに」そんな周りへの愛を軸に活動する冨澤ファームには、自然と人が集まり、豊かなコミュニティが広がっています。